
高尾清貴
@kiyotakao
2025年8月6日

中動態の世界
國分功一郎
読み終わった
読んだー
いやー、これはなかなか難解だった。「中動態の世界」というタイトルの示すとおり、「中動態」という概念を認めたときの「世界」がどうみえるか、という辞書的な意味での「世界観」の話をしていたことが、おそらく、難しさの原因。
「中動態」が言語概念であるので、認識の転換が必要だし、数々の哲学者の議論を引用しつつ、批判を加えた上で取り込んでいく必要があるから、集中力の必要な本だった。
暇と退屈の倫理学もそうだったが、通読することで世界観がインストールされるので、情報としては、最終章だけ読めば十分なのかもしれないが、通読する前と後では、自分の中に発生する感覚に変化が生じている気がする。
こういう感想を抱くのも、中動態の世界を生きられるようになったからかもしれない。