
haze
@haze
2025年8月6日

あふれでたのは やさしさだった
寮美千子
読み終わった
教室を通してもう一つわかったことは、彼らがみな、加害者である前に被害者であったということだ。困難な背景もないままに、持って生まれた性質だけで犯罪に至った子など、一人もいなかった。「わたしだって、彼らのような目にあえば心を閉ざし、世界を恨みたくなる」と思うような悲惨な生育歴も数多く聞いた。「刑務所」や「犯罪者」に対して、わたしがそれまで漠然と抱いていたイメージは大きく覆された。彼らはわたしたちと、なんら変わらない人間だ。p.11