
はな
@hana-hitsuji05
2025年8月6日

悲しみの秘義
若松英輔
かつて読んだ
ふと思い出した
またいつか
何年も前に立て続けにつらいことがあって、とどめのように友達が闘病の末に亡くなった時、どうしても、どうしてもこの悲しみを乗り越えることは出来ないと思った日々があって、そんな時にこの本に巡り合った。
そんな時期に読んだので一言一句覚えているわけじゃないけど、なんか映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のことも思い出された。
いつまでも悲しんでいたら亡くなった人が可哀想、心配するよみたいなプレッシャーを、故人本人から思われるならまだしも何の慰めにもならない赤の他人からそれを放たれたりして、なんとかバランスをとっている最後のピースを奪われそうになった気がしてびっくりするくらいしんどかった。
友達が亡くなった後、耐え難いほど寒く長い冬が来て、こんなにつらい季節を彼が味わわなくて良かったのかもしれないと無理やり意味付けしてなんとか耐えた。
この本は確か、誰かを失った悲しみを肯定してくれたというか、ほっといてくれた記憶。
悲しみがなくなるかなんてわからないし、自分も今もまだずっと悲しいよ、と言ってくれた気がする。
あの嵐の時期に読んだから正確じゃないかもしれないけど、そう覚えてる。
だから時々、悲しくて立ち上がれないしんどい人に出会うと、ずっと悲しくてもいいんだよ別にと思いながらこの本を贈ることがある。
悲しい気持ちを悲しくないとか偽ったり、時間が解決してくれるという言葉を知ってはいるけどまだ飲み込めない期間は絶対あるし、その長さは人によって違う。
今もやっぱりまだ悲しいの風穴は胸に開いたままだけど、それでもまだ生きているな、そういえば。











はな
@hana-hitsuji05
えびちりさん🦐
このしんどさが和らいだり、その一部が消えていくことがあるのを想像出来ない日々がありますよね。
今は目が合った本を読んで過ごしましょう。
本だけの感想とかメモじゃなくて、それにまつわることや引き出されたことも書いてしまうので、えびちりさんがそういう風に読んでくださって本当に救われます🥲