
麦茶
@mugicha
2025年8月5日

あなたと原爆~オーウェル評論集~ (光文社古典新訳文庫)
ジョージ・オーウェル
読み終わった
「そして自分の政治的姿勢について意識するようになればなるほど、美的、知的な完全性を犠牲にすることなく政治的に行動できるようになる。」
(『ナショナリズム覚え書き』より)
「誰でも政治――広い意味での政治――に関わらねばならないし、好みを持つべきだ。つまりは、客観的に見てある種の信条は他のものより良いと認める必要がある。」
(『なぜ書くか?』より)
政治的なことについて考え続けるのは体力も気力もいるし、オーウェルの時代なら尚更苦しみを伴う行為だっただろうと思う。
考えうる限り最悪と言えそうな世界情勢の中で、社会に、戦争に、差別に、真正面から向き合った彼をただただ尊敬する。
『イギリスにおける反ユダヤ主義』は、読者それぞれが自分の属する社会のことを想起するはず。
選挙権を持ったばかりの10代の頃に読みたかったし、この先もずっと読み継がれていってほしい。

