
ちょこれーと*
@5_ogd
2025年8月7日

移動と階級
伊藤将人
読んでる
『人やモノ、情報、資本、文化などさまざまなものが今、まさにこの瞬間も動いており、移動によってこの世界は成り立っている。移動が止まれば世界が止まる、地球の自転が止まれば、この世界にあるものは吹っ飛び、大混乱に陥るように。』
『移動とは社会的で、政治的で、経済的なものである。』
『年収がいくらで、どんな性別で、どこに住んでいて、どんな働き方をしていて、どんな家族構成なのか。そんな誰もがもっている個々人の特徴が、移動をめぐる差異を生み出し、固定化し、ひいては再生産しているのである。』
移動と言うと人がどこかへ行くことを想像しがちだけれど、人以外の情報や物流などもまた移動である。日常生活に埋もれて当たり前と考えてしまいがちなこと。
『社会学という分野には、社会問題とはそこに常に存在するのではなく、人々が社会問題だと認識してはじめて社会問題となり、存在するようになるという考え方がある。』
誰かが叫ばないと誰かの目に留まらないと社会問題として存在すらしていないことになってしまう。また、同じ話を聞いても人それぞれ受け止め方は違う。問題だと感じない人もいるかもしれない。どう問題を提起するか、そのことも課題のひとつかもしれない。