
句読点
@books_qutoten
2025年8月7日

一銭五厘たちの横丁
児玉隆也,
桑原甲子雄
読み終わった
2日で一気に読んだ。
テンポよく進むのでスイスイ読める。
この本が最初に出た1975年頃までは、
まだ下町の人たちの暮らしは残っていて、
小気味良い江戸っ子気質の人たちの姿が生き生きと描かれている。
戦争の話は背景としてあり、中心にあるのは戦中、戦後を通した、庶民の生活史。
そんな職業があるの?と驚くようなニッチな職業がたくさん登場してくる。「目玉屋」が一番驚き。
背景にあるとはいえ、やはり常に戦争のことも念頭におきながら読んだ。
無事に戦地から戻った人もいれば、帰ってこなかった人たちもたくさんいた。
東京大空襲の時に亡くなった方もたくさんいただろう。
いつか東京に行くことがあれば、竜泉のお寺に行ってみたい。