
Ryu
@dododokado
2025年8月7日

苦情はいつも聴かれない
サラ・アーメッド,
竹内要江,
飯田麻結
読んでる
苦情というのは、自分が気づいていると知らせる手段なのだ。(11)
「ノンパフォーマティブ」という言葉で私が表現するのは、名前を挙げたにもかかわらず、それを実行に移さない組織の発話行為だ。(56)
苦情は組織的なものだが、個人的なものでもある。個人的なことは組織的なことなのだ。(67)
ポリシーを何かがなされないことの証拠として利用しようとすると、ポリシーがノンパフォーマティブなのだとわかる。(80-1)
警告の裏面は約束になっている。これは私が「幸福の約束」と呼ぶものの組織バージョンで、苦情を訴えなければ遠くまで行けると約束してくれる。(121)
うなずきはノンパフォーマティブになりうる。(134)
発言として認められなければ発言は成立しない。これが抹消の働きだ。誰かが何かを言っても、何も言わなかったように振る舞えばその発言を阻止できる。(146)
クィアな時間と苦情の時間はどうやらよく似た軌跡を描くものらしい。あなたが苦情を訴える際にどこかまで戻らなければならないのは、それがまだ終わっていないからだ。(168)
外部からの決めつけは、内心の疑念という与えられた声になりうる。(173)
苦情を訴えると合唱になる[…]頭の中で、あらゆる会話が時間と空間を占拠する。次から次へと声が聴こえてきてだんだん大きくなっていく。(185)
ハラスメントはしばしば他人を動員する働きをする。(206)

