
りんでん
@zkoto428
2025年8月7日

営繕かるかや怪異譚 その参
小野不由美
読み終わった
これも大好きなシリーズだが、「その肆」がもう出ましたよ!というタイミングで「その参」を読了。積読崩さねば。
ホラーというより怪異譚という言葉がぴったり。人が住むからには「家」には色々あって、古ければ尚更あるだろう。人は記憶を「家」に紐付ける、幸せなら幸せを、不幸なら不幸を。辛くていっそこのまま一緒に朽ちてしまいたい「家」もある。
それでも「家」とは、
『「建物としての家は器でしかないのですが、私は大事だと思ってるんです。気持ちの良い家に住むことは人にとって良いことだというか。新しければいいというものでもないし、大きければいいというものでもないです。古くてもボロボロでも、住んでる人にとって居心地がいいーそういう家があることが大切なんだ、って」』(骸の浜)。
住む家を考えることはこれからの自分の人生を大事にすること。…見ないふりしてたうちのあの壁の穴を直すか…助けて尾端さん。
