営繕かるかや怪異譚 その参

14件の記録
- りんでん@zkoto4282025年8月7日読み終わったこれも大好きなシリーズだが、「その肆」がもう出ましたよ!というタイミングで「その参」を読了。積読崩さねば。 ホラーというより怪異譚という言葉がぴったり。人が住むからには「家」には色々あって、古ければ尚更あるだろう。人は記憶を「家」に紐付ける、幸せなら幸せを、不幸なら不幸を。辛くていっそこのまま一緒に朽ちてしまいたい「家」もある。 それでも「家」とは、 『「建物としての家は器でしかないのですが、私は大事だと思ってるんです。気持ちの良い家に住むことは人にとって良いことだというか。新しければいいというものでもないし、大きければいいというものでもないです。古くてもボロボロでも、住んでる人にとって居心地がいいーそういう家があることが大切なんだ、って」』(骸の浜)。 住む家を考えることはこれからの自分の人生を大事にすること。…見ないふりしてたうちのあの壁の穴を直すか…助けて尾端さん。
- はなつめ@hanatsume2025年6月8日読み終わった文庫本化を待ちきれずに図書館で借りた。安心の小野不由美、文章が美しくて読みやすい。全部ハッピーエンドではあるけれど、前半ふたつは嫌な気持ちになる話で、後半は心温まる話だった。下げて上げられることで読了感として爽やかだった。どうやら四作目もあるようで、楽しみ。
- amy@note_15812025年3月20日かつて読んだ感想小野不由美よ、読み終わってしまった~~~!営繕かるかやシリーズを読み終わってしまった~~~! えーん、小野不由美先生またこのシリーズで書いてくれませんか… おもしろかったのは営繕屋の尾端がだんだんと怪異への介入度が下がるところだと思った これは一気にシリーズを読み通さないとなかなか気づけないかもしれない 家といのは動かないから、どうしてもその土地のコミュニティとの関係が密接になって、家自体はよくてもコミュニティが合わないと家の存在そのものがやすらげるものではなくなってしまう シリーズ3作めでは怪異度が低め、というか尾端は少し手を添える程度であとは本人が自分のことを見つめ直して怪異と折り合いをつけていくという流れが多くて、シリーズを読んできてくれた読者を信じてくれているようだった。またシリーズ読みたいです
- まお@mao_ssss2022年9月19日読み終わったずっと長編ばかり読んでいたからあっという間だった。当たり前だけど、全部近隣の話なんよね。ちらちら城が出てきて改めて気付いた。今回は怖いというより、切ない物語が多かったな。家族に関わる話。片親も多かった。尾端さん、素敵な方だ。