
はぐらうり
@hagurauri-books
2025年8月8日

月ぬ走いや、馬ぬ走い
豊永浩平
読み終わった
群像新人文学賞。まだ大学生とは思えないが、だからこそこの勢いで書けたのだろうとも思う。
タイトルは、沖縄の黄金言葉(くがにくとぅば)とのこと。ことわざみたいなものか。今は「光陰矢の如し」に近い。凄惨な歴史を持つ沖縄をスピード感をもって描いている。
14人の語り手がいたのだと後から知った。沖縄言葉は難しいものの、最近いろいろ読んでいたので魂をマブイと読めるくらいの理解度で読めた。マブイ込めをするんだよね。
そんなに長い小説ではないけれど、これはもう歴史小説なんだろう。いくつもの暴力によって抑圧されてきたかの地の戦中から現代まで。


