
りなっこ
@rinakko
2025年8月8日

翻訳する私
ジュンパ・ラヒリ,
小川高義
読み終わった
「二つに割れた言語世界」に生まれたという自意識を持つ著者にとって、書くことと訳すことは同じ行為の両面だった。そして翻訳に教えられ、翻訳故に言語へ深く踏み入り集中していく…と。
エコーとナルキッソスの神話を取りあげた、エコーはユーノーに呪われて翻訳作家となり、声でしかない最終形に至るという考察は面白かった。そしてナルキッソスは原作者でもあるが、一方で翻訳者に似た特性も持っている(二人は同じコインの裏表)
第三の言語であるイタリア語で書く理由。どんなにイタリア語に魅かれ愛しても、「私の」イタリア語とは認められないことについて、など



