よろこびイサンディ "鉄道と愛国" 2025年8月9日

鉄道と愛国
鉄道と愛国
𠮷岡桂子
名古屋に配属になってからすぐの時期に購入した記憶がある。 何かで勧められていたような気もするし、違う本を探していて、気になって購入したのだったか、記憶は曖昧模糊としている。 自宅の本棚を眺めていて、背表紙と目が合った瞬間、「鉄」の上司に勧めたら、もしかしたら喜ぶかもしれないと思い立ち、積読の期間を乗り越え、読み始めている。 前半部まで読み進めたところから推察するに、新幹線を筆頭にした高速鉄道を論の軸に据えた上で、日中関係の変遷について綴られた本であることが分かる。 細部を捨象すれば、日本の新幹線技術を盗用されたようなトーンで話は進んで行く。 批判的でこそないが、決して中立的とも言えないナラティブはため息をつかせる。 ポリティカルな立場を黙殺すれば、得られる知識は多くある。 それをフィックスロープとして、読了まで登坂しよう。
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