
ゆい奈
@tu1_book
2025年8月9日

広島第二県女二年西組
関千枝子
読み終わった
二年西組の生徒たちは、広島市雑魚場町の解体作業に勤労動員されており、そこで午前八時十五分、被爆した。爆心地から僅か1.1キロメートルの地点だった。
あ、こんなにひどい全身状態でも脳はクリアなままだったんだ、という衝撃と、そのあまりにもむごい状況に、唖然とする。もう二度と過ちを繰り返さない未来であってほしいと願う。核兵器なんて世界からなくなってしまえばいい。
あるとき、白い色は敵機からよく見えて危険だからと、夏服や体操服はすべて強制的にカーキ色のような“国防色”染められたらしい。しかし皮肉にも国防色に染められた服を着ている者のほうが火傷の具合はひどく、真っ白の服を着ていた者の火傷は軽傷だったという話が印象に残っている。









