ほんの 読みサプリ "クスノキの番人" 2025年8月10日

クスノキの番人
2026年1月公開予定の東野圭吾さん初のアニメ映画の原作です。 玲斗は出自も生き方も誇れたものではなく、手にしているものも何ひとつない。祖母と母しか知らない玲斗の前に、突然、現れた叔母に窮地を救われる。その条件として、叔母からから命じられたことは「クスノキの番人」。クスノキが持つ力とは? 「クスノキの番人」は、玲斗でないと出来ないことだと言う。それは血の物語であり、叔母・千舟と玲斗は、先祖から連綿と続いてきた血の上に生まれた命だということ。 一方で、血の繋がりの上に立っていない父と息子の物語も描かれています。 おどろおどろしい殺人も派手な事件も起きません。千舟の悔恨の念、玲斗が成長していく様、そして「クスノキ」を巡る人々を通して、人間とは何か、生きるとは何か、読んだ人がそれぞれに受け取るものがある小説だと思います。
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