

ほんの 読みサプリ
@hanana
子どもに読み聞かせしていたら、いつのまにか自分が絵本沼にハマっていました
- 2025年7月10日おらは おおきな オランウータンたけがみたえ絵本読み聞かせ@ 図書館ボルネオの熱帯雨林で暮らすオランウータンが自己紹介するように、ほっぺの大きさの秘密や、ふだんの暮らしを教えてくれます。オランウータンの食べるのも寝るのも木の上、縄張りをもたないなど、知っているようで知らなかったオランウータンの事が学べます。 そして、ラストページのオランウータンからのメッセージは、応えないといけないという気持ちになると思います。
- 2025年7月5日きこえなくたっておがわひろき多様性絵本読み聞かせ@ 図書館この絵本のモデルは、先天性難聴でありながらプロ野球選手になる夢を実現させた石井裕也さんです。 耳が聞こえない状態で野球をすると、どんな問題が起きるのか。その問題を解決する監督さんの温かさ、ゆうやさんを受け入れるチームメイト、そして何より、ゆうやさんの努力を重ねる姿に心を揺さぶられると思います。そして困難な挑戦をしている人にも、勇気を与えてくれる絵本です。
- 2025年7月2日ゆきのこえはたこうしろう,おーなり由子日本絵本賞絵本読み聞かせ@ 図書館心の耳をすませて、味わいたい絵本です。 雪が降りやみ、いちめん雪げしきが広がる晴れ渡った朝。しんと静かな世界で、男の子が聞く「ゆきのこえ」や、雪の表情が描かれていて、ページをめくるごとに、感受性が豊かになってくるようです。 特に、今は雪国を離れているけれど雪国が出身の方には、心の記憶が呼び覚まされるのではないでしょうか。 絵本のカバーの雪の結晶がとても美しいです。その絵本のカバーの色と、絵本の中の「ゆきのこえ」が、同じ色なのです。ご夫妻で共作されたとても素敵な作品です。
- 2025年6月30日おばけのまよなかアイスかんなえほん大賞絵本部門大賞絵本読み聞かせ@ 図書館表紙のおばけを見ての通り、かわいいおばけです。散歩するくらいなので、足もあります。 そんなおばけの作るアイスは、お客さんに合わせたオーダーメイド。ふくろう、コアラ、ライオン、おばけが作ったアイスを食べたら、おいしいだけではなく、彼らの悩みごとも解決してしまうのです。 でも、そんなステキなアイスなのに、おばけのお店にはおきゃくさんがきません…。すると今度は、ふくろうたちが解決。それは、とてもすばらしいアイデアなんです。果たして、お客さんは来てくれるでしょうか。優しさが詰まった絵本です。
- 2025年6月30日大ピンチずかん3鈴木のりたけ絵本@ 図書館親近感のある大ピンチの数々が「ずかん」になり、シリーズ3作目。 子どもは、今、身近に起きていること、大人自身も子どもだった時に経験済みに違いありません。子どもから大人まで個人でも、親子でも楽しめる絵本です。 なぜ大ピンチに陥ってしまったか分析し、ときには調査や実験、対策、クイズもありの構成になっており、絵本の隅から隅までその情報量も半端なく、名の通りの「ずかん」なのです。 また、鈴木のりたけさんの描く絵も大ピンチの臨場感があって、本当にすばらしい👏 絵本の1番目の大ピンチとの向き合い方、最後のページの大ピンチでは、心の持ち方も学べると思います。大ピンチは大ピンチで終わらせない!
- 2025年6月27日ひき石と24丁のとうふ大西暢夫小学校高学年以上産経児童出版文化賞大賞絵本読み聞かせ@ 図書館岩手県二戸市の人里離れた山奥で、豆腐店を営む90歳の小山田ミナさん。 ミナさんが昔ながらの道具で、手間ひまかけ丹精込めて豆腐を作る様を、カメラマンの大西暢夫さんが丁寧に写真で綴られています。 一晩、水にふやかした大豆を早朝から「ひき石」ですりつぶすところから、ミナさんの手仕事が始まります。ミナさんの人生と、豆腐を作るようになった理由、そしてミナさんの想いに感動する絵本です。
- 2025年6月20日おじばさんひぐちきょうこ絵本読み聞かせ@ 図書館パパは、おじさんなのにおばさんみたい。だから、「おじばさん」 娘の視点で、父と娘の日常の生活が描かれています。 なぜ、おじさんなのにおばさんみたいなのか…その理由は、最後のページを読んで、うんうんそうだよねって納得すると思います。優しいタッチの絵からも、温かい時間が感じられ、癒される絵本です。
- 2025年6月15日100年たったらあべ弘士,石井睦美絵本読み聞かせ@ 図書館広い草原に住んでいる動物は、ただいっぴきのライオンだけ。 百獣の王といわれるライオンも、他者がいなければ強さを誇示することも意味を持たない。 ある日、ライオンの前に降りたってきた旅鳥ヨナキウグイスは、小さな体で翼もぼろぼろ、もう飛ぶこともできない。ライオンにとって、目の前の旅鳥は「肉」なのか、それとも…? 孤独とはどれほど深いものなのか…。 そんなライオンと旅鳥の物語の前半は、切なさが心に沁みると思います。 物語の後半は、命が巡り合うものなのかは分かりませんが、タイトルの意味が分かるようになっています。「生きること」、「命」について考えさせられる絵本です。また、あべ弘士さんの絵が世界を広げていて素敵です。
- 2025年6月14日モモ(絵本版)ミヒャエル・エンデ,シモーナ・チェッカレッリ,松永美穂絵本読み聞かせ@ 図書館あの壮大な「モモ」の物語が、どんなふうな絵本になる…? 時間どろぼうは登場しませんが、「時間」についてのさわりは押さえてあり、「人の話をよく聞くこと」が得意なモモと、モモの友だちのお話に焦点を絞っています。 子どもは、まずモモの世界に触れることができ、大人もベッポさんの言葉に耳を傾けて考えさせられたり、また自分が今、抱えている問題を絵本をモモに聞いてもらったような気持ちになるのではないでしょうか。 絵も素晴らしくて、モモの世界に入り込めます。予定があるのかはわかりませんが、続編が読みたくなる絵本です。
- 2025年6月14日おちゃにきませんかこみねゆら絵本読み聞かせ@ 図書館こみねゆらさんのやわらかなタッチの絵を眺めているだけで、優しい時間に包まれる絵本です。 「おちゃにきませんか」を読みながら、素敵なお家、素敵なお部屋、素敵な家具、茶器、かわいいお洋服、子どものころの憧れたものが詰まっていると感じる人もいるのでは…。そして、そんなふうに思った人は、お話の終わりには、一瞬で子ども時代タイムスリップして、あの頃の自分に会えるのではないでしょうか。 お話の終盤、そういうことか!という種明かし?が待っています。
- 2025年6月11日ねえ、おぼえてる?シドニー・スミス,原田勝日本絵本賞翻訳絵本賞絵本読み聞かせ@ 図書館ページをめくる度に味わいが深まり、また絵の強い力が、五感に伝わってきます。 「ねえ、おぼえてる?」 明かりを消したベッドの中で、母と子が語り合う。 父と母と子の3人で紡いでいた家族の歴史、温かな思い出を。 でも…もう3人で紡ぐことはない…。 母と子は家を出た。 ベッドに朝の光が差し込む。新しい家で迎える初めての朝。 先に起きたのは子。窓の外を眺める子から、意思が伝わってきます。 これからは、母と子の新しい生活が始まり、二人の紡ぐ生活が歴史を作り、語り合える思い出になっていく。 痛みを伴う転機があって、新たな生活を始める人に希望と勇気を与えてくれる絵本だと思います。
- 2025年6月10日わたしのとなりのヒロトくんくすのきしげのり絵本読み聞かせ運動会@ 図書館席替えで隣になったヒロトくん。 おはよう!と挨拶しても、だまったまま。ヒロトくんは妹とは話をするらしい。でも学校では、私とだけじゃなくて、誰とも話すのを見たことがない。 何も話してくれない人と、友だちになれなるわけないって思っていたけど…? 運動会の練習を通して、見えていなかったヒロトくんの姿を知り…。 挨拶ができない、自分の意見も言えない子、でもそれがその子の全てじゃない。この本の「私」のように、人間観察力を養いたいと思える絵本。 ヒロトくん側の視点から描いた絵本も読んでみたい。刊行されないかな…。
- 2025年6月3日ライオンのくにのネズミさかとくみ雪小学校低学年絵本読み聞かせ課題図書@ 図書館ライオンの国に引っ越し、ライオンの国の学校に行くことになってしまったネズミの家族のお話かと思ったら…!? 最後のページで「えええ~~っ!!」…と、なります…。 何もかも大きいライオン、男の子と女の子は別の学校に行くというリスの国出身のリスの女の子、そしてネズミの関係はどうなる? 種族の違いを認め合い、文化の違いを尊重し、相手の気持ちを知ろうとすれば言語を超えて理解し合える…そう感じる絵本です。 そして、それは人間の世界にも通じること…。
- 2025年5月28日ともだちリンダ・サラ小学校低学年絵本読み聞かせ課題図書@ 図書館ぼくは、いつもエトと遊んでいた。それは、1対1の世界だった。 そこに「仲間に入れて」と、シューという知らない子が入ってくる。 いつも2人で遊んでいたエトが、後から入ってきたシューと仲良しになっていったら…ぼくはどんな気持ちになる? また、エトや、後から入ってきたシューだって…3人で遊べなかったら、どんな気持ちになる? 2は割り切れるけど、3は割り切れない、それが3人の世界。 絵本の3人は、どんなふうに新しい関係を始めていくのでしょう? 絵本の3人は男の子たちですが、性別は関係なく、昔の自分を見ているような気持ちになる人もいるのではないでしょうか。 …もしかすると、昔の自分ではなく、今の自分だったりする? 割り切れない数の世界でも、環境が変わった時はそこでの新しい世界でも、前向きにがんばろうと思える絵本です。
- 2025年5月27日ぼくは ふね五味太郎日本絵本賞大賞絵本読み聞かせ@ 図書館絵本は児童書ではなく、「子供も読める本」。 この絵本は、そういう五味さんの思いが特に強く出ている気がします。 「ぼくは ふね」 小さな子どもは、物語として楽しむだろうか。 もう少し大きくなった子どもは、ふねを自分に重ねて読むかもしれない。 悩み多き年頃の子どもには、心に響くかもしれない。 そして大人は、いつのまにか縛られていた固定概念に気づくかもしれない。 読む側の年齢に応じた、感じ方や味わい方ができる絵本です。
- 2025年5月27日ワレワレはアマガエル松橋利光写真絵本小学校低学年絵本読み聞かせ課題図書@ 図書館写真絵本なので、とてもリアルにカエルの生態が学べます。 タイトルの通り、アマガエルが主人公。 子どもは興味津々に読みすすめられる絵本だと思います。 また、「おたまじゃくしはカエルの子」くらいしか知らない大人、勉強したことを忘れてしまってしまった、そんなどちらの大人にも楽しめ、勉強にもなるのではないでしょうか。 田んぼに行けば、いつでもカエルに会えるように、そのために自分に出来ることは何か・・・そう考えさせられる絵本です。
- 2025年5月27日ふみきりペンギンおくはらゆめ児童書小学校中学年以上課題図書@ 図書館ゆうと、るり、ななこ、そうすけは、同じ小学校の3年生。 それぞれの物語が展開され、交差し合う構成です。 ゆうとは左利き。ヘンなの? うわさ話を3年生になっても信じるるりは、ヘンなの? ゆうとには"ふみきりペンギン"、るりには"ぺろりんへび"、ななこにはは"鏡の中のライオン"、そして、そうすけには、天気占いをする"げたフクロウ"が現れます。 そんな不思議な現象を混ぜながら、壊れた友だち同士の関係をどう修復していくのか、お互いによく思っていなかった者同士の関係をどう変えていくのか、この本の見どころで、子どもが読めば等身大に感じ、大人が読めばほほえましく感じる児童書だと思います。 また、ヘンと否定せずに一緒に面白がって肯定する、ゆうとのお姉さんや図書館で働くいなばさんの存在も読後感の良さにつながると思います。
- 2025年5月25日うさぎとかめしもかわらゆみ絵本読み聞かせ@ 図書館イソップねずみのおじさんが、こどもたちにお話しを聞かせてあげるというテイストのイソップ物語です。この絵本はそのシリーズ3作目。 お話そのものは、多く人に知られている「うさぎとかめ」です。 違うところは、お話を聞いたねずみのこどもたちは、それぞれに感想を言い合うのです。 ねずみのこともたちは、どんなことを思ったのでしょう? 「うさぎとかめ」のお話から、多様性、互いを認め合う気持ちを学べる絵本です。
- 2025年5月25日ぼくのねこ ポー岩瀬成子小学校低学年幼年童話課題図書@ 図書館とおるは、学校からの帰り道に、塀の上にいた猫を見つける。 猫は逃げもせず人なれしていて、とおるは自分の猫になってほしくて、連れて帰ります。お母さんにも、箱に閉じ込められていたと嘘をついてしまいます。 そして飼うことになった猫にポーと名づけ、一緒に遊び、過ごす日は、楽しくてしかたありませんでした。 でも…。 転校してきた森くんが、引っ越た日の夜にいなくなってしまった猫を探していたのです。 それを知ったとおるの気持ちは…? とおるは、自分の気持ちでいっぱい。 だけど、次第に友だちの気持ち、猫の気持ちになって考えるようになり…。 とおるは、果たしてどんな行動を起こすのか? とおるの心の動きがよく伝わってくる、ほほえましい成長物語になっています。
- 2025年5月25日ねえねえ、なに見てる?ビクター・ベルモント小学校中学年以上絵本読み聞かせ課題図書@ 図書館この絵本は、家族の食卓テーブルに始まり、食卓テーブルで終わります。 話を進めていくのは、色覚異常のある男の子トーマス。 ほかの人と見え方が違うと言われるけど、自分ではそう思っていないんです。だって、それが自分の現実の見える世界だから。 トーマスは思います。みんなはどんなふうに見えているのかな? 例えば、弟。まだ小さいから、なんでもかんでも大きく見えているんだろうな。 昔のゲームばかりしているパパは、みんながドッド絵に見えているかも!? そんなふうにトーマスは、自分の家族が見える世界を想像します。愛犬オレオや、食卓に飛んできたハエの見え方もね! ひとりひとり顔が違うように、見えているものひとりひとり違う。 そうか、人それぞれで当たり前なんだなと、自分を丸ごと認められる絵本です。
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