
jyue
@jyue
2025年2月5日

他人の家
ソン・ウォンピョン,
吉原育子
読み終わった
読書日記
2月某日(月)
『他人の家』を読む日々。韓国には「海に反射する陽のきらめき」という現象に、ちゃんと名前がついているらしい。そしてそれは『윤슬(ユンスル)』というらしい。美しい響き。韓国文学を好きになったから、韓国に関する情報もよく目に留まる。好きになると、知らないことが増える。
2月某日(火)
仕事中言われた一言に傷つき、脳内でリフレインする。ずいぶん前にSNSで「一度言われただけの言葉なのに、まるで100回言われたかのように感じるのは、その残りの99回、自分で心の再生ボタンを押しているからだ」というのを見かけた。そのときはなるほどなあと思ったが、傷ついてるいまは「うるせえ、ほっとけ」と思う。一度も言われなければ99回リフレインすることもなかったから、やっぱり言ったやつの罪は大変重いと思う。世の中には「寝たら忘れる」という解決策もあるらしいが、わたしは「寝ても忘れてやらないぞ」という気持ちを原動力に生きている。笑っても傷ついていても『他人の家』は安定しておもしろい。
2月某日(水)
仕事終わりに近所のカフェへ。『他人の家』を読み終えた。手触りの全く異なる8つの短編を、このタイトルでまとめたのは天才だと思う。つぎは『アーモンド』を読むことにした。読みたい本が多すぎる。ナルトみたいに影分身して、同時に色んな本を読みたい。










