
みずかり
@mm_calling
2025年8月10日

明るい夜
チェ・ウニョン,
古川綾子
読み終わった
名も無き先人女性たちがめいっぱい背中を押し続けてくれたから自分の今の自由があるのだと気付いてカフェで号泣してしまった
高校生のときに母に言われた「あんたはいいわね、これから何にでもなれて」という言葉について考えている
母は物理が得意で天文が大好きだったけど、親の反対で「教師か看護師に」と言われて理系に進めなくて、文系教師になった
でも、それは当時の田舎では女がちゃんと稼ぐには看護師か教師くらいしか職がなくて、「女は自分で稼ぐ手段を持たなければ家庭で弱い立場になる」と考えてた祖母の悲願でもあった
そんな母は、3人の娘の進路に全く制限をかけることなく、常にサポートを惜しまなかった
作中では「原家族」の母娘はなかなか思いが通じない
そこが自分自身に重なるところが多すぎて、しんどい気持ちにもなった
でも、縦のシスターフッドをこの先も絶やしてはいけないなと、読み終わった後は背後に無数の先人女性の気配を感じている
私は子供を持つ予定は無いけど、ミョンスクおばあさんのように、自分にできることで次の世代の女の子の背中を押せたらと思う





