
帆
@_honnomemo
2025年8月10日

ハーメルンの笛吹き男
阿部謹也
読み終わった
丸一日ずっと読んでいた。頭がごちゃごちゃ。
「1284年6月26日、ドイツのハーメルンで130人の子供が街を去った」というおそらく事実と考えられる出来事の記録から、人々の伝承により『笛吹き男』の伝説が生じていく。一つの出来事に対して、後の人々が意味や物語を付け足してゆく様子が、とても興味深い。
笛吹き男の正体は、東部開拓のための植民勧誘だったという説が私的には確かにしっくりきて(そうであって欲しいとも思う)「なるほど」と思ったけれど、結局私たちにはそれが事実かどうか確かめる術がないというのも、なんともいえないそわそわとする感覚がある。おもしろかった

