mac_355
@mac_335
2025年8月10日

読み終わった
## 感想
テーマとしては「暇と退屈の論理学」と類似しているが、スマートフォンやSNS、アニメのセリフを取り扱うことで、読み手に対して具体との距離を近づけて表現することができている
### サマリー
- ニーチェは「君たちは自分を忘れて、自分自身から逃げようとしている」と指摘している
- 忙しくして自分自身から目を逸らしている
- 目を逸らす手段として、スマホやSNSが活躍している
- 我々は自分自身を疑い、ネガティブケイパビリティと付き合う必要がある
- ネガティブケイパビリティ:結論付けず、モヤモヤした状態で留めておく能力
- アーレントは「1人であること」を以下の3つの様式に分けた
- 孤立:何かしらのことを成し遂げるために必要な、誰にも邪魔されずにいる状態
- 孤独:心静かに自分自身と対話するように思考している状態
- 寂しさ:人々に囲まれているが、自分はたった1人だと感じる状態
- 孤独や孤立を可能にするのが「趣味」
- 趣味:何かを作る、何かを育てること
- 趣味は終わることがない、課題を持ち、自己対話が必要である。
### その他の示唆
- 想像力を豊かにするには、「自分の内側に他者を住まわせていくこと」が重要
- 他所の思考を学ぼうとする時、ひとまずは、相手のノリ(想像力)に沿って学ぶべきだ
- 哲学を歩くときの道の注意点
- 考えることにも練習は必要。(すぐに結果を得ようとしない)
- 使われている通りの言葉遣いをする
- その哲学者の想像力に沿って読む
### 関連書籍
アーレント「全体主義の起源3」
マークフィッシャー「資本主義リアリズム」
