
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2025年8月10日

読み終わった
就寝前読書
お風呂読書
特集1「生きる砦を築く」読む。これまた力の入った特集。
2013年からの史上最大の生活保護基準引下げの違法性を問うた「いのちのとりで裁判」。何が法廷で争われたのか。残された課題は何か。4つの論考を読むとかなり視界がクリアになる。
やはり、2012年の「生活保護バッシング」は本当に許し難いものだったな、と改めて怒りが湧いてくる。煽動したのは当時自民党に設置された「生活保護プロジェクトチーム」の座長だった世耕弘成や片山さつき。記憶にない方やそもそも知らない世代もいると思うので、当時の雰囲気を知りたい方は(手前味噌ですが)10年前に編集した大西連『すぐそばにある「貧困」』の第10章を図書館で読んでみてほしい(一般向けの読み物です)。
とりあえず、稲葉剛さんの寄稿に付いたタイトルが、そのまんま大事なスローガンになっていると思った。「生活保護バッシングを『完全な失敗』として終わらせるために」。「モラル・パニック」の煽動と「フェイクのエビデンスづくり」という二つの手法を金輪際許さないこと。政府による謝罪と被害の補償を引き続き求めていくこと。外国人および外国人の生活保護利用に対するバッシングが強烈にある現状において、とても大事な話。
「健康で文化的な最低限度の生活」を守ることがなぜこんなにも難しいのか。一人ひとりの生存に関わる問題だからこそ、広く読まれてほしい特集。




