
ピザ屋の彼女
@buttercup
2025年8月11日

銀河の図書室
名取佐和子
かつて読んだ
・部活動、青春、友情の三拍子
・『成瀬は天下を取りに行く』も青春小説のイメージだが、それより文学要素も強く、ミステリっぽさも感じられた。
・とにもかくにも宮沢賢治の本が読みたくなった
・イーハトー部の顧問である郡司先生推し★
・思春期は多感で、上にも下にも感情が移ろいやすく、私も学生の頃はそうだったのかもしれないが、その時代を皆と同じように歩んでいたとしても、私は人の弱さや苦しみに疎く、本当に人に興味のない人間。正義感も強くない。
だからこそ、こうやって小説でいろんな人物の感情を知ることが大事だと思っている。
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P149
日本文学の棚から、目星をつけておいた『松本隆 言葉の教室』を引き抜いた。
(略)
本の中で語られるエピソードを読んでいると、松本さんの心がとても広くて深いことがわかる。
その広大な心に記憶や知識や見識が詰め込まれ、恋愛友情様々な交わりによって得られた人間という生き物への理解が刻まれた時、全ての景色が言葉となってぽっかり浮かび上がってくるんだろう。
だから単語一つ一つは僕でも使う日常なのに、松本さんが並べたとたん魔法がかかる。時を超え、自然を孕み、宇宙にまで意識の広がる言葉になる。そのあたりがとても賢治さんに似ていると、僕は思った。
