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@blue-red
2025年8月12日

詩のこころを読む
茨木のり子
読み終わった
詩
岩波ジュニア新書
岩波ジュニア新書の1000冊達成フェアで選書されたものの中から興味を引いたものを買ってみたが大正解。茨木のり子による、平易な言葉でつづられた、理智的でそれでいて情熱のこもった解説がすばらしい。もちろんチョイスされた詩たちもすばらしい。
戦後から本著出版(1979年)までの自由詩が主に採り挙げられているようで、宮沢賢治とかの超有名どころぐらいしか知らないけれど詩にちょっと興味があるような人たちが、さらに詩の世界を知るのに手に取るのにちょうど良いのではなかろうか。
"作者は別のところで、独断を恐れていては一篇の詩も書けないと言っていますが、私もそう思います"
"詩のおもしろさは独断のおもしろさかもしれないのです。ちっぽけな独断か、深く大きな独断かの違いがあるだけで" p.222
本書の解説や意見もまた「独断的」なのかもしれないが、それもまた承知の上か。著者は恐れず良い詩とはを語る。

