詩のこころを読む
57件の記録
Ayako@aya_rb2026年4月3日読み終わったまた読みたい子どもの頃、新年度に国語の教科書をもらうと、真っ先に詩と小説を読んでいた。そのくらい、詩は好きなジャンルだったはずなのに、大人になったらとんと触れる機会がない。お隣の韓国は、詩に親しむ国だという。短歌や俳句が日本だとそれに取って代わっているのだろうか。でも、詩ももっと読まれたらいい。 生きることも老いることも死ぬことも、頭で考えてしまう困難な時代だからこそ。 素晴らしい本だった。 岩波ジュニア新書を読んで、落涙するとは思わなかった(ほおーっと感心することはあっても)。詩が素晴らしいのはもちろんだけれど、茨木のり子がその詩の心を読み紡ぐ言葉が素晴らしくて、ことばというもの、詩というものの奥深さに引き込まれてしまった。豊かに実った大木を見上げて、その威容にただただ魅入られてしまう感じ。 p82「詩は感情の領分に属していて、感情の奥底から発したものでなければ他人の心に達することはできません」 自分の好きな詩は感情と理知の両方を同時に満足させてくれるものだ、と茨木のり子は書いている。それは、よく生きるために必要なものとも重なる気がする。 面白いな、と思ったのは、時折「男なら」「女なら」的な言葉が出てきて、やはり茨木のり子をしても、時代の中のジェンダーバイアスは、空気のように自然に取り込まれているものでもあったのだな、と思う。 その一方で、石垣りんの『その夜』について。 p189「女ひとり働いて四十に近い声をきけば、その疲労指数は男性のそれよりずっと大きいのではないでしょうか。体力の差というより、社会的気圧のせいで。女が独身で働きとおすという何でもない当りまえのことに対して、のしかかってくるさまざまな圧力やいやがらせは、陰湿で、きわめて日本的です」 そして永瀬清子の『悲しめる友よ』について。 わたしはこの詩を初読した時、前半部分にえっ、と思ってしまったのだけど、最後の二行でなんだか様子が違うぞ、という自分の最初の感覚への違和感を感じて、その後の茨木のり子の文章で少し納得できた。同時に自分のジェンダー平等への表面的な理解も反省した。女性らしさ、という言葉を安易に使われることには反発するけれど、マイノリティとしての歴史を持つ女性として、と考えると、この詩や茨木のり子の解説への理解が深まる気がした。 この本の初版は1979年。時代を超えて読まれるべき本というのは、いつ読んでもまるで今書かれたかのように思えるものでもあると思うんだけど、この本もわたしにとってはそんな一冊。





村雨菊@carameltomato2026年2月5日読み終わった近所に新しく本屋ができて、店主がまさかの同じ大学学科の先輩で、嬉しくて最初に買った一冊。 茨木のり子さんが「一篇五億円くらいの値打ちありと思っている」詩たち。これまで韻文に苦手意識があった私としては、一篇、一篇、ていねいに味わい方を教えてくれるありがたい本だった。 「誕生から死」というテーマの流れも素晴らしい。




ロッタ@rotta_yomu2026年1月14日読み終わった詩人・茨木のり子さんが、生まれて、恋唄、生きるじたばた、峠、別れ、五つのテーマごとに選んだ、 選りすぐりの詩を集めた一冊。「心の底深くに沈み、ふくいくとした香気を保ち、私を幾重にも豊かにしつづけてくれた詩よ、でてこい!」そんな呪文をかけるように浮かびあがってきた詩を、茨木さんが、るる語る。 わたしは、ぎゅっと思いを言葉にする詩を、どう読めばいいんだろう、とつい考えすぎてしまう。けれど、まずは好きなように感じとればいいし、都合のいい解釈をしたっていい。なんだったら、「好きだなあ」それだけでも、十分なのかもしれない。なんとなく手にとった詩集の一編を、ただ、うつくしいなあと思えたら。






きりこ@umi_no_soko2025年12月15日読み終わったちょまきっかけで。 今まで詩というものにあまり触れてこなかったので(それこそ国語の教科書くらいでは?)、ここらでいくつか知っておくのも良いかもしれない、と手に取ってみた。 初版が1979年ということで考え方がやや古臭いなぁ……という印象はありつつも、まっすぐな言葉に胸打たれることもしばしば。特に、“本能にうながされてする一過性の恋は、ほぼ誰にでもできるでしょう。けれど愛はもっと意志的で持続的なもののように思います”が好き。


やぎねこ@calicocapricorn2025年12月13日読み終わったるんちょまおすすめ 「本能にうながされてする一過性の恋は、ほぼ誰にでもできるでしょう。けれど愛はもっと意志的で持続的なもののように思います。しかも、おおかたの凡人には、まっすぐ愛におもむくことはむずかしすぎて、恋を通過することによって何とか愛にまで至るというケースが多いようです。」(34) 松下育男「顔」(55)
- きち@mnk07k2025年12月4日読み終わった今まで詩は触れたことがなく、またこの本も少し古いため言い回しが慣れないこともあり、少し私には難しく感じてしまった、、 けれどもその中でもハッとさせられる詩があったり、面白いものの見方を教えてくれる詩があったりと新しいものに触れる楽しさは感じられた 特に4.峠の章がお気に入り 数年後、自分がもっと読書を積んで見聞を深めることができたとき、もう一度読んでみたい





blue-red@blue-red2025年8月12日読み終わった詩岩波ジュニア新書岩波ジュニア新書の1000冊達成フェアで選書されたものの中から興味を引いたものを買ってみたが大正解。茨木のり子による、平易な言葉でつづられた、理智的でそれでいて情熱のこもった解説がすばらしい。もちろんチョイスされた詩たちもすばらしい。 戦後から本著出版(1979年)までの自由詩が主に採り挙げられているようで、宮沢賢治とかの超有名どころぐらいしか知らないけれど詩にちょっと興味があるような人たちが、さらに詩の世界を知るのに手に取るのにちょうど良いのではなかろうか。 "作者は別のところで、独断を恐れていては一篇の詩も書けないと言っていますが、私もそう思います" "詩のおもしろさは独断のおもしろさかもしれないのです。ちっぽけな独断か、深く大きな独断かの違いがあるだけで" p.222 本書の解説や意見もまた「独断的」なのかもしれないが、それもまた承知の上か。著者は恐れず良い詩とはを語る。

いさな@sgmm712025年8月10日読み終わった@ 自宅金子光晴「寂しさの歌」と、それに対する茨木のり子の語りがたいそうよかった。戦後80年の8月に、この文章を読めたことは、私にとって大きな意味を持つ。



お疲れおかん🐹@saya8192025年4月16日ちょっと開いたあまりにも日々目まぐるしく忙しい。仕事に家事に子供たちの学校お勉強習い事。夫と互いに協力してなお目まぐるしい。 家から職場、そこから学校に塾にスーパーにピアノに学童。 分刻みのスケジュール、街中を自転車で駆け回っていた信号待ちの時間にふと思い浮かんだ詩。 くるあさごとに くるくるしごと くるまはぐるま くるわばくるえ 岸田衿子さんのこの詩を呪文のように唱えていたらなんだか少し楽しくなった。 第3章生きるじたばた。今の私にぴったりで、子供たちが寝静まったこの時間に久しぶりにページをめくっては狂いそうな頭の中を落ち着かせてみる。

















































