
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2025年8月11日

ユニヴァースのこども
中井敦子,
森岡素直
読み始めた
自宅
〈あ ......どうやったら連続しているように話せるのかな、語りあえるのかなって思う。〉
〈も それは、Lifeとしての生からセクシュアリティの性の側面だけを切り離さないで、ってことやんな。〉(86頁)
3章まで読んだ。「あっちゃん」と「もっちゃん」の「声のおたより」はもちろんのこと、藤本なほ子さんの編集・構成が抜群(本のために整えられた典型的な「対談原稿」ではなく、まさに声の記録として受け取れるようになっている)。副題のとおり、「性と生」を切り離さず、ちゃんとその「あいだ」を行こうとする意思が端々から感じられて、そこがまず素晴らしいと感じた。
1章のつかみも巧い。〈強いられてする自己紹介〉ではなく、〈積極的に開いていきたくて、みんなと話がしたくてする自己紹介〉(20頁)。そして色々な〈かもしれない〉(24-26頁)。とてもクィアだなぁ、と嬉しくなった。
3章もかなり良かった。境界線を引きようがない話が、生活の中で展開されていることの意味(自分がエッセイで目指したいのはこの「あわい」なのだよな、と勉強にもなった)。お味噌汁(72頁)や水分補給(87頁)のたまらない緊張感。「LとLではないもの」(83-97頁)の節も、大事な話題が展開されている。〈すごーく幅の広ーいリボンみたいな感じ〉(97頁)。なるほどなぁ...


