
かおり
@6kaorin5
2025年8月12日

春にして君を離れ
アガサ・クリスティ,
中村妙子
読み終わった
読書日記
積読消化
人間って、怖い。
知らないって、怖い。
そして、哀れだ。
アガサ・クリスティの別名義、メアリ・ウェストマコットによるミステリではない心理小説。
夫婦として、親として、というよりももはや家族として機能していないよね。
多くの人が言うように、ジョーンのひとりよがりには辟易するけれど、取り巻く環境、取り巻く人たちの結果、なるべくしてなった感が否めないし、私はロドニーにもかなり嫌悪感を覚えた。
「どうか、きみがそれに気づかずにすむように」
というロドニーの最後の言葉には一番ゾッとした。
冷たく非常、自己満足的なのは、果たしてジョーンだけなのか?
それとも?
妙なざわつき感は残る作品ではあった。
・
永らくの積読本。
彼ら夫婦と同じく結婚25年めにして読んだ。奇遇。




