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@syaosyun
2025年8月12日

地球の果ての温室で
カシワイ,
カン・バンファ,
キム・チョヨプ
読んでる
第1章まで読んだ。だいすきなキム・チョヨプさんの長篇小説。長篇なだけあって読みやすさが高い。植物や生態系への愛を語っているところではすごく共感した。引用する。
p80「目には見えもしない微生物や、地面をほじくり返す虫たち、海や湖の藻類、じめじめした場所で菌糸を伸ばす菌類。アヨンは、そういうゆっくりとうごめくものたちが遠くまで広がっていく様子を見ているのが好きだった。広がるのに時間はかかっても、協力なものたち。きちんと見張っていないと、庭を覆いつくしてしまう植物のように。そういった植物にはとてつもないパワーと驚くべき生命力、不思議な物語が宿っているということに、アヨンは子どものころから気づいていた。」
「生態学は…変化を捉える学問だ」
「徹夜で植物標本を観察する日があると、アヨンはそれらの植物がどれほどの歴史をもち、どれほど多くの物語を内包しているのか想像した。そうしてときどき、子どものころのあの風景を思い起こした。」


