
なきりけい
@nakirikei
1900年1月1日

読み終わった
評価 ★★★☆☆
再読したいとも誰かに薦めたいとも思わなかった。読書前の期待が大きすぎた反動かもしれない。
第一章の物語化批判については共感できたが、第二章以降は引用に引用を重ねているため、著者の意見より引用の説明が多くなっているところは残念。また引用と物語化批判の接続がやや強引で、言葉足らずあるいは論そのものに疑問が浮かぶ箇所も見られた。
『〜の哲学』と題する本にありがちではあるが、この本もそれに漏れず、物語化批判はしているものの哲学(普遍原理の提示、問題の根本的解決法の提示)はしていない。その点でも個人的評価は落ちる。
と、悪い点ばかり並べてしまったが、それくらい購入前は内容に期待していたということで、ご容赦いただければと。

