
mikechatoran
@mikechatoran
2025年8月13日

風に舞う塵のように
レオナルド・パドゥーラ
読み終わった
海外文学
激動のキューバ現代史に翻弄される、学生時代の仲間たちの数十年にも及ぶ物語。出国する者残る者、外国での一からの出直し、混乱のキューバでの困難な暮らし。600ページ越えの大部ながら、いくつかの謎をめぐるミステリーのような構成ですばらしい読み応えだった。タイトルの「風に舞う塵のように」は1978年のカンサスの曲「ダスト・イン・ザ・ウィンド」から。個人の力ではどうにもならないことへの悲しみと諦念、そして少しばかりの希望をよく表している。




