風に舞う塵のように

12件の記録
- mikechatoran@mikechatoran2025年8月13日読み終わった海外文学激動のキューバ現代史に翻弄される、学生時代の仲間たちの数十年にも及ぶ物語。出国する者残る者、外国での一からの出直し、混乱のキューバでの困難な暮らし。600ページ越えの大部ながら、いくつかの謎をめぐるミステリーのような構成ですばらしい読み応えだった。タイトルの「風に舞う塵のように」は1978年のカンサスの曲「ダスト・イン・ザ・ウィンド」から。個人の力ではどうにもならないことへの悲しみと諦念、そして少しばかりの希望をよく表している。
- 阿久津隆@akttkc2025年6月22日気になる@ ブックファースト 新宿店本屋に行くとベルンハルトコーナーとラテンアメリカ文学コーナーは欠かさず見ていて水声社のフィクションのエル・ドラードのシリーズは一時期までコンプリートするような読み方をしていたので今も気になるので新しいのを見かけたので気になった。分厚かった。
- ペンギンの本棚@lute08302025年6月21日読み始めた分厚い!でも誕生月だし、ということで購入。 店頭でパラパラしたとき、7章の「馬に話しかけていた女」が目にとまり、開くと雲の描写から始まる文章に引き込まれた。 雲が水平に刻みつける筋は一筆で描かれた線のように控え目で、宇宙における自らの本質的儚さを際立たせようとでもしているらしかった。 (p.427) この一節を含む2ページを何度も読んでしまうくらい好き。 タイトルはカンサスのDust in the windからということで曲を聴いてみたら、オリジナルを知らずにサラ・ブライトマンのカバーで聴いていた曲だった。今年はサラ様の来日コンサートに初参戦したこともあり感慨深い。