
うみぶどう
@umibudou
2024年4月29日

カード師
中村文則
読み終わった
かつて読んだ
ポーカーディーラー兼占い師が組織からの依頼を受け、怪しげな人物と出会い、陰謀に巻き込まれていく。
メインストーリーの合間に手記の形で錬金術師、魔女狩り、ナチスなどの話が差し込まれるが描写の密度不足のせいか興醒めしてしまった。また後半ストーリーに絡んでくるオウム真理教、震災やコロナもかなり強引な感じを受けた。
一方でメインストーリーの前半、中盤はなかなか面白く読めた。違法賭博場でのポーカーバトル部分は緊迫感があり非常に楽しめた。主人公の過去描写に出てくる悪魔も不気味な存在感があっていい。
面白い部分とそうでない部分がハッキリと別れている作品と感じた。