爽快さわやか "ナチュラルボーンチキン" 2025年8月14日

ナチュラルボーンチキン
ナチュラルボーンチキン
Audible Studios,
日笠陽子,
金原ひとみ
浜野文乃が、平木直理さんと、かさましまさかさん(回文!)との出会いによって変わっていく描写が良かったですね。 変わらなくてもいいじゃんと思わなくはなかったけど、それこそ内側に向けば向くほど見えづらくなることってあるから…。 他人には他人の地獄があって、平気そうに見えていても実は抱えている事情があって、それを人に話せなくても、自分とは全然違う他人の話を聞いているだけで楽になることがある。このままでいいと思っていても、時には無理矢理にでも引っ張り上げてくれる存在が必要な場合もある。 わたしは恋愛に興味がない人間なので、物語の核となる浜野さんとまさかさんの恋愛シーンはさらっと聴いたのですが、この二人の会話はどこまでも対等なのがいいなと思いました。浜野さんが「人間に戻った気がします」と言いたくなる気持ちが分かる。
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