
旅するやまねこ舎
@t_yamanekosha
2025年8月23日

女の子たち風船爆弾をつくる
小林エリカ
買った
読み終わった
散文詩のような文体。聞き取りや史料の量に圧倒される。良妻賢母を目指す女学生たちの動員先では何が行われていたのか。本書で初めて明らかになったのでは⁉️
ゆっくり読みます。


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@t_yamanekosha
今日は第一幕(シンガポール陥落)まで。主に女学生の目から見た戦時下の描写だが、皇紀2600(1940)年記念式典から真珠湾攻撃のあった1941年12月8日に至る暮らしの急変ぶり(衣食への制約)とは対照的に、雙葉高女ではシンガポール陥落の武勲を讃え、宮城前広場で挙行されたパレードには女学生たちも参加するなど、戦時体制に飲み込まれていく様子がリアルに描かれている。
本作は是非教科書に載せて欲しい。

旅するやまねこ舎
@t_yamanekosha
読了。第三幕は戦後1945年〜2023年まで。コロナ下に挙行された2021年の東京オリンピック閉会式にタカラジェンヌたちがノーマスクで歌う『君が代』、新国立競技場や最後の有楽町界隈の描写に震えました。本書は著者のお母様への聞き書きからスタートしたようですが、雙葉、跡見、麹町高女の関係者、同窓会誌等から生の声を拾い上げているのが素晴らしい。「ふ号」兵器(風船爆弾)については軍事機密のため、「決して口外してはならない」と言われたことを生涯にわたり固く守っておられる方もいたことに驚いた。