
kirakira30
@kirakira30
2025年8月15日

読んでる
心に残る一節
「 どこにも行かなくても、軽井沢の森にはなんでもある。若いころは遠くにもっと大事なものがあるような気がしていたが、きっとほんとうに必要なものはほんのわずかなんだろう。いや、もともと必要なものなんてないのかもしれない。わたしはなにかを得るために生きているんじゃない。
生きているというのは、たまたま生命を与えられたということだ。世界全体からしたら命なんて小さなものだ。だがわたしたちにとってはそれがすべて。自分に与えられた命を精一杯感じること。それがどんなにしあわせなことか。森を歩くたびにそう思う」(p261)

