
絵美子
@835emiko
2025年8月15日

ナチュラルボーンチキン
金原ひとみ
読み終わった
読書メモ
少し捲ったらおもしろ過ぎてあっという間に読み終わった。
ルーティン生活をたしなむ(?)浜野さんと自由奔放でキュートな平木さんと変わり者のまさかさんが出会うのが超奇跡的なようで、作中にもある通りある種の品の良さが一緒で、三者三様にユーモラスさもあり仲良くなっていくのは必然だと思った。(大人になってから他人と仲良くなるのって本当に素敵なことだと思う)
浜野さんの付き合ったとてそのうち煌めきが潰えていくくらいなら最初からない方がよいのではという言い分に対して、まさかさんの付き合わない体(てい)のお付き合い、付き合ってないから終わりもない、二人だけの世界を築きませんかという発する人によってはちゃらく聞こえる提案はこの二人がやるならそれがいちばん誠実な関係性だと思えてグッときてしまった。
頭でっかちというか前提無しで態度を示すことに抵抗しがち、考え過ぎがちな中年界隈が読んだら色んなものを剥がされて素直な気持ちが出てくるような、登場人物すべてがいとしくて尊い小説だった。
本筋と離れるけどご飯に対しての態度が浜野さんと一緒すぎてわらってしまった。


