
いずみがわ
@IzuMigawa_itsu
2025年8月15日

読み終わった
死の臭いでよどんだ王宮から抜け出して、草原の乾いた空気と果てしなく広がる空の下で星について学んだイェラ王女の束の間の喜びが胸に沁みる。
『朱烏の星』で、どんなに小さく見える夜空の星も、実は全て太陽なのだいう言葉があった。王だけではなく、あのひともこのひとも皆等しく尊重されるべきなのに…。イェラ王女は目を逸らさず、自らの立場と才覚からも逃げない。そこで得た悲しみと怒り、決意が本編に繋がっていく。
彼女が国を治める話も読んでみたかったな。