柿内正午 "霊的最前線に立て!" 2025年2月6日

霊的最前線に立て!
霊的最前線に立て!
横山茂雄,
武田崇元
武田 (…)ほんでや、Qアノンの連中やが、爬虫類人まで進化したのに再びロスチャイルドに退化してる。わしはものすごく情けなくなって、こいつらダメやと思った。 横山 普通やったら、正気に返ったなと思うところだけど(笑)。武田さんとしては、せっかく爬虫類人のレベルまで辿りついたのに昔の陳腐なものに戻しやがってと、頭にくるわけだ。 武田 ロスチャイルドではベタすぎてメタファー的な深みもないだろが。わしは前から思うてたんやが、そもそも民事で一番多いゴタゴタは親子、兄弟、親戚の争い、殺人事件も大半は親族間やというのに、なんでロスチャイルド一族だけが一丸となってせっせと仲良く共同で陰謀を練ると考えられるのか。まじめに一家はって商売をやってたら、そんなことはありえんということはすぐ分かる。陰謀論を信じる人は、権力構造というものに理解がないんやな。どんな全体主義国家においても対抗関係がある。いろいろな力関係があるから、そうそう好きにはできない。ナチスでさえ好き勝手にはできなかった部分もある。陰謀論者というのは社会の構造というのをものすごく単純化して捉えて、影の政府は万能で何でもできると思い込んでいる。あなたが言うように世界観がフラットなんです。そういう人が全体主義と言われる国に行って「意外と自由があるじゃん」とか言って感激したりするわけですよ。ある権力が、統治される側との力関係とか分散した各機関との関係なしに完璧に好き勝手にできるなんてことはない、ということは、普通にまともな人生を送っていれば体験的に分かる。だから、陰謀論は真面目に人生を送ってない人がひっかかるんちゃうかなという気がしますけどね。 横山 ええっ!!いきなりのド正論で、驚きました(笑)。(…) 横山茂雄・武田祟元『霊的最前線に立て!』(国書刊行会) p.382-383
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