霊的最前線に立て!

霊的最前線に立て!
霊的最前線に立て!
横山茂雄
武田崇元
国書刊行会
2024年10月24日
11件の記録
  • 象鳥
    象鳥
    @aepyornisday
    2025年4月27日
  • 読み終わってしまったが、霊的最前線に立ちつづける。
  • 武田 (…)ほんでや、Qアノンの連中やが、爬虫類人まで進化したのに再びロスチャイルドに退化してる。わしはものすごく情けなくなって、こいつらダメやと思った。 横山 普通やったら、正気に返ったなと思うところだけど(笑)。武田さんとしては、せっかく爬虫類人のレベルまで辿りついたのに昔の陳腐なものに戻しやがってと、頭にくるわけだ。 武田 ロスチャイルドではベタすぎてメタファー的な深みもないだろが。わしは前から思うてたんやが、そもそも民事で一番多いゴタゴタは親子、兄弟、親戚の争い、殺人事件も大半は親族間やというのに、なんでロスチャイルド一族だけが一丸となってせっせと仲良く共同で陰謀を練ると考えられるのか。まじめに一家はって商売をやってたら、そんなことはありえんということはすぐ分かる。陰謀論を信じる人は、権力構造というものに理解がないんやな。どんな全体主義国家においても対抗関係がある。いろいろな力関係があるから、そうそう好きにはできない。ナチスでさえ好き勝手にはできなかった部分もある。陰謀論者というのは社会の構造というのをものすごく単純化して捉えて、影の政府は万能で何でもできると思い込んでいる。あなたが言うように世界観がフラットなんです。そういう人が全体主義と言われる国に行って「意外と自由があるじゃん」とか言って感激したりするわけですよ。ある権力が、統治される側との力関係とか分散した各機関との関係なしに完璧に好き勝手にできるなんてことはない、ということは、普通にまともな人生を送っていれば体験的に分かる。だから、陰謀論は真面目に人生を送ってない人がひっかかるんちゃうかなという気がしますけどね。 横山 ええっ!!いきなりのド正論で、驚きました(笑)。(…) 横山茂雄・武田祟元『霊的最前線に立て!』(国書刊行会) p.382-383
  • 月曜は慌ただしく、毎朝のこれの他は読めなかった。これもあと百ページくらい。終わってしまうなあ。
  • 武田 (…)そもそも政府が国民統合の拠点にしたろと思った神社に国民は徴兵逃れを祈願しとるんだよ。喜多村理子 『徴兵・戦争と民衆』(一九九九、吉川弘文館)によれば一八八五(明治十八)年正月の『山陰新聞』は、息子や婿が徴兵のくじ引きにはずれますようにというので、出雲大社に雨や雪をものともせず、お百度どころか、千度万度と祈願する群衆が日々絶えないことを報道している。  松下芳男『陸海軍騒動史』(一九五九、くろしお出版)によると、徴兵逃れにとくに応験ある神社は関東では山梨県にとくに多く、南都留郡鳴沢村の鳴沢魔王天神社、忍野の天狗社、南都留郡小立の浅間神社、船津の八王子神社などは、大正の頃までは徴兵検査の前後になると宮司は寝る暇もない状態だったというんだな 横山 それはすごい(笑)。 武田 喜多村前掲書は山陰地方の村々を丹念にフィールド調査して、徴兵検査が近づくと武運長久と言いながら実はムラぐるみで徴兵逃れ祈願のために山籠りする風習が日中戦争がはじまる頃までずっとあったことを報告している。 横山 建前と本音。 武田 だから日露戦争を機運として地域の神社を媒介にして天皇崇拝の国家観念が確成されたといった類の論があるけれども、実態はそうストレートに行ったわけではない。彼女の調査によれば、ムラによっては山籠りしたあと、代表が徴兵逃れにとくに応験があると言われた島取県伯耆町の上代神社や大山の大神山神社の奥宮である下山神社にまでわざわざお参りしている。興味深いのは上代神社の神さんの使いはシタグラさんという白狐なんや。下山神社もシタグラさんを祀っていて、徴兵逃れを祈願する者はこの狐をいただいて自宅に祀ったいうんやな。 横山 へーえ、そんな専門分化した(笑)狐があったの。 武田 このように神社や神祇信仰は、国家にとっては諸刃の刃になりうる。民衆的な公共スペースにもなり、反国家的な祈願や呪術の温床にもなる。 (p.250-251)
  • 柿内正午
    柿内正午
    @kakisiesta
    2025年1月31日
    出勤前の朝読書はオカルト・アンダーグラウド全史。過去のトンデモ話として楽しむぶんには最高なのだが、現在進行形でこうした想像力が世界の少なからぬ部分を動かしていることが、内外を眺めてもわかる。霊的な想像力の源泉はつねに左右を問わないラディカルな変革の意志にこそあり、それはいまにまで連綿と続いている。偽史でさえ、積み重なれば文脈としては立派に自立してしまう。だからこそ、こうしたオカルト史を概観しておくことは案外ばかにならない。霊的歴史を学び、最前線に立とう!
  • 柿内正午
    柿内正午
    @kakisiesta
    2025年1月30日
    「(…)学がある人はやっぱり、いきなり始められない。霊媒から出発したブラヴァツキーみたいに、矛盾も剽窃も何のその、バーンと勢いでいってしまう雑なほうが影響力はでかい(笑)。(…)人間、考えたら大きなことはできない。理性でできることなんて限られているからね。」 p.218
  • 柿内正午
    柿内正午
    @kakisiesta
    2025年1月26日
    知的遊戯としてのオカルトの楽しさを思い出すために。 『HYPERTEXT』を読んで、あらためて理知的ですちゃらかな与太話を面白がりたい気分が高まってきている。
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