
本屋lighthouse
@books-lighthouse
2025年8月16日

荷を引く獣たち
スナウラ・テイラー,
今津有梨
まだ読んでる
動物の権利を擁護する際によく使われる「知性」「(人間と同じ)感覚がある」といった尺度、つまり「能力がある」という考え方は、障害者の権利を擁護するときもあるにはあるが、基本的には毀損することになる。
などとまとめてみるが、この程度の簡潔さで収められるような代物ではなく、複雑に入り組んだ差別と抑圧の関係性が綴られている。やっと半分近くまで読み進め、とにかく常におのれの考え方を疑わざるを得なくなる鋭い指摘が続くのだが、それらはすべて著者自身にも向いているように感じられ、答えが出せるわけがないものをどうにか追求していることが伝わってくる。となるとこちらもどうにかついていかねばなるまい。







