
いずみがわ
@IzuMigawa_itsu
2025年8月16日

呼人は旅をする
mame,
長谷川まりる
読み終わった
変わらないわけないじゃん。
呼人とそうじゃない人が、本当にまったく同じわけがないじゃん、って。 p.225
国が発行する証明書や「呼人支援局」、支援制度が存在する。それでも様々なものを呼び寄せる「呼人」は旅をしなければいけない。ポーの一族みたいに。
長谷川まりるさんはマイクロアグレッションをしてしまう人を書くのがべらぼうに上手い。娘に「強くなれ!」と励ましてくる父親、「呼人かそうじゃないかなんて関係ない!みんな同じよ!」と周りにこどもに主張する母親…。その子をそのまま受け入れて愛するのってなんて難しいんだろう。
彼ら彼女らはそんな肉親と和解できなかったり、ズレを少し縮められたりする。そして行き先でchosen familyを見つけてゆく。
知識が頭をガチガチにする、というのはよく聞くことだ。でも知ることで誰かを傷つける言葉を選ばなくなるかもしれないし、心と頭は柔らかく自由になれる。知識や知ろうとする姿勢にはそんな力がきっとあると思う。
