
きん
@paraboots
2025年8月16日

ババヤガの夜
王谷晶
読み終わった
正直、こんなに面白いとは思ってなかったけど、いや、これ、めちゃおもろかった。
すごく好みの本だったなぁ…余韻がすごい。
でも、読後感はまるで炭酸飲料かビールを飲み干したよう。
喉越しがヤバい、そんな感じ。
ヤクザの世界、ひょんなことから女性二人、新道依子と内樹尚子が出会い絡み合いそして暴力の世界を横切ってゆく物語。それぞれが、自身の運命に翻弄されてゆく感じはまるでテルマ&ルイーズのよう。
この本を通して、シスターフッドという言葉を初めて知った。
ババヤガとはスラヴ語で魔女を意味するが、物語の中盤に出てくる"鬼婆"はこれのことかもと思ったりしている。
世界観としては、探偵物語だったりキルビルだったりレオンを彷彿させるが、この本はジャンルとしてはハードボイルドになるのだろうか…
途中の物語のカラクリもふくめて、とても楽しませてもらえた一冊。









