みみん "目くらましの道<上>" 2025年8月17日

みみん
みみん
@mmiimiin
2025年8月17日
目くらましの道<上>
目くらましの道<上>
ヘニング・マンケル,
柳沢由実子
ヘニングマンケルのミステリーシリーズ。とにかく主人公のウジウジにイライラしながら読んでいたんだけど、この目くらましの道からガラッとミステリーものとしてレベルが上がったのを感じた。(タンゴステップを契機に変わったんじゃないかと推測してるんだけど) 頭皮を剥ぎ取る連続殺人。犯人は上巻で分かるようになっているから、どうやってそこに辿り着くのか。また菜の花畑で焼身自殺した少女がどう繋がっていくのかがポイントかな?と思いながら読んだ。シリーズの中で1番面白い。犯人を追う過程がわかりやすい。犯行の動機には同情を禁じえない。どうしてクズみたいな大人、男がいなくならないのだろう。最後のペドロとヴァランダーのやりとりは泣けてしまう。返すことがルールに反していてもそれは必要なことで良いことだと思う。一片の救い。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved