mikechatoran "割れたグラス (アフリカ文学..." 2025年8月17日

割れたグラス (アフリカ文学の愉楽 1回配本)
コンゴ共和国の港町ポワント・ノワールの場末のバー"ツケ払いお断り"、その片隅で俺こと《割れたグラス》がノートに記す、おもしろくてやがて悲しい物語の数々。酔っ払いが酔っ払いの語る話を書きとるのだから、どこまで真に受けていいのやら!? 後半になって《割れたグラス》自身の話になると途端に悲哀の度が高まって、その上文学論まで。文学論と言えば、全編古今東西の文学作品のタイトルや引用まで散りばめられていて楽しい。ペレックとウエルベックも出てきたw 読点がないのも慣れればクセになる。とはいえ、おもしろかった!だけでは済まない気配も。アラン・マバンク、他の作品も読んでみたい
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