
yomitaos
@chsy7188
2025年8月17日

読み終わった
@ 自宅
ビジネス書の類で自身の弱さが語られるとき、それは乗り越えた先にあった現在の成功とセットで語られることがほとんど。なんなら、今のビジネス価値をPRするためのエッセンスとして「弱さ」が使われる。ある種の課題解決を求めて手にした本が、軒並みそんな状況だったから、この本を読むかどうかも少し迷った。
決め手になったのは、この本の刊行時点で著者の病は寛解していないし、はじめたてのビジネスが何かしら成功したわけでもないということ。そして、弱さを乗り越えるのではなく、無理にポジティブに受け入れるでもなく、ただ引き受けて弱いままこのロクでもない社会に戻っていく姿に、弱さを肯定しようとする優しさを感じたからだ。
マッチョで断言主義的で、こんな辛い状況を乗り越えた俺凄い!的なビジネス書あるある要素がまるでない。ダイヤモンド社から刊行されているとは思えない。NewsPicksという古巣を否定しているようにも見えかねないのに、どうしても伝えないといけないことがあるんだという強い矜持を感じた。


