強いビジネスパーソンを目指して鬱になった僕の 弱さ考

118件の記録
- ぼくは自然と暮らしたい@setoforever2025年5月20日読み終わった息子に起こされて目が冴えたので、朝から弱さ考、を読了。 自身がどうありたいか、というよりどう在らなくちゃいけないかという脅迫概念のようなものを社会や周りから時に表立って、時に自分で勝手に感じて、「うぅ」ってなることあるなぁなんて、自分を重ねて読んだ。弱さは逃げや悪ではないことを考えさせられた。
- さがわ/広告会社の採用人事@tkmsgw762025年5月14日読み終わった読書メモ『弱さ考』の読書メモ (著:井上 慎平さん) 📌「弱い」ままにどう生きるか 漠然とした焦りと不安に向き合いながら歩いてきた自分を受け止めて、弱さを知ることでまた強さを知る。何のために毎日頑張るのかを、新しい角度から問うことができる一冊でした。良い意味で、とても重い。 📝読書メモ ・個人の考え方や価値観は思った以上に社会からの影響を受けていて、個人の弱さについて考えることは社会について考えることでもある。 ・現代は変化を基軸にしているが、人類は長い間ずっと「変化しないこと」を軸として生きてきた。 ・会社は「競争と負債」があるからこそ変化と成長を続けなければならず、その中で働く個人もまた成長のプレッシャーとは無縁ではいられなくなる。 ・目的はいつでも手段よりも先、つまり未来の側にある。問い方次第で、現在という時間は未来の目的のための手段になってしまう。 ・テクノロジーは時間をプレゼントしてくれたけれども、その時間は放置されず生産性向上のためのリソースになった。 ・社会は加速度的に変化し、どんどん未来がわからなくなり、その不安から人々はより活動的になる。 ・「戸惑いの心」をさらけ出すことで、相手も戸惑いの心で応じてくれるようになり、真に人間的な言葉に繋がる。 ・「誰でもわかる」ではなく「自分にしかわからない」を育て、自分自身の固有の価値に気付く小さな幸福論。 ・効率的に時間を使う考え方ではなく、ものごととの繋がりから「時間を生み出す」考え方へ。 ・よりよい明日を追い続ける直線的な世界観を更新しない限り、焦りは消えない。 ・人生にはどうにもならないことはある。重要なのは自分を「課題解決」の対象にしないこと。人生はビジネスではない。
- 北村有(きたむらゆう)@yuu_uu_2025年5月1日読み終わったP270 生まれながらに上等なわけじゃない。自分の意志で努力を重ねたといっても、それもたまたま努力できる環境に、「努力しよう」という意欲を持てるような環境にいただけだ。 P284 偶然性の感覚さえ手放さなければ、どれだけ理解不能でも、その人を「排除せよ」という話にはならない ☘️ 私という人間が私のようになったのは、ただの偶然性によるものである。 私はながらく自分のなかにある「優生思想」や、それによる他者へのマウント的目線を嗜められずにいたんだけど、この本のおかげでようやく、そんな私という人間の性質に向き合うことができそうだ……
- いくぽぽ@ikureadsbooks2025年4月30日読んでる社会人として仕事を始めてから、有意義ではない時間の耐え難さ、役に立たないことへの不安、そういった焦燥感を感じざるをえない感じ、かなり思い当たる。ゆっくり休むことが難しく、せっかくの休みだからと予定を詰め込み余計に疲れつつも自分の肯定に必要でやめられない。
- 北村有(きたむらゆう)@yuu_uu_2025年4月29日読んでる@ 本屋イトマイP117 実は「能力」そのものが存在しないという衝撃の主張と出会った。 P118 鈴木いわく、「コミュ力」「論理的思考力」のように、「能力」をあたかも引き出しに入ったモノのごとく「個人の内側に存在するもの」と捉える「モノ的」能力観は、間違っている。 P119 そもそも、相手や場あってのコミュニケーションを個人の属性として測ろうとする時点で、「コミュ力」という考え方は始めから破綻しているのだ ☘️ めちゃくちゃ楽になる考え方だ……
- 北村有(きたむらゆう)@yuu_uu_2025年4月28日読んでるタイトルだけ見たら「よくある自己啓発ものかな……」と思ってしまって敬遠していたんだけど、おすすめされて読んでみたらとっても良い! 私自身、弱く在ることは歓迎されないことだと思っていて、できることが少ない・社会的能力に欠けている自分のことが受け入れられなくてしんどかった。けど、こういう考えそのものが上から目線で傲慢なんだと、この本のおかげで気づき始めている。
- semi@hirakegoma2025年4月11日読み終わった境遇を自分に重ねつつ、しかもまさに日頃考えているようなことが書かれていて、今の自分に刺さる本だった。上から理屈で抑えることもなく、友人が語っているような親しみやすさもあった。 メンタルを崩した後では、自分の弱さを認めてあげることが回復の一歩になることがあるが、仕事の中では常に成長し続ける強いビジネスパーソン像を求められるため、自分の中にある「弱さ」と、求められる「強さ」の間のジレンマでさらに消耗していく。「弱さ」を認めたことで回復したはずなのに、「弱さ」を知る前の方が楽だったような。 本書の前半はどちらかというと「強さ考」と言った方が良いように、「強さ」への著者なりの考察が示される。「強さ」が絶対的でないことを理解はするが、それでも怖い。最後まで読んでも何か完全に解放されるわけではないけれども、「弱さ」をあくまで引き受けた上で、怖がりながらでも、もがきつつ歩んでいく姿に、勇気をもらえるような、応援したくなるような、そんな気がした。
- 橋本吉央@yoshichiha2025年4月6日読み終わった良い本だった。 自分が自分の人生、生き方をコントロールしてきた、コントロールしきれるという感覚は、幻想であり、自分から見える世界を単純な物語的に認識するしかない人間の癖でそのようになってしまう。 実際には、自分の現在地に至るまでには、さまざまな要因、可能性があり、その中で結果として現在の自分が実現している。 自分がコントロールできること、自分にはコントロールできないこと、の中でその時々に応じてアクセルとブレーキのバランスをとっていくしかないのだよなと思う。
- 橋本吉央@yoshichiha2025年4月5日まだ読んでるこの本は、ブックガイドでもあるかもしれない。現代のビジネス的価値観の苦しさとどう向かうのか、本書の中で著者の井上さんがさまざまな本から、必死で手繰った蜘蛛の糸のようにヒントを探していくそのプロセスもさることながら、共感の強かったトピックについては、参考文献を読むことでより自分の視野を豊かにすることができるのではないか。
- 篠田真貴子@makikoshinoda2025年3月19日読み終わった何が著者を「できるビジネスパーソン」像へと駆り立てたのか。 本書は駆り立てられた結果、双極性障害を発症した著者が、それでも弱さと共に生きていくべく、「弱さ」とは何か、どう解釈すれば「強さ」を求める社会で生きていけるか、考察の道のりを記した作品だ。 しかし、そもそもの出発点である冒頭の問いは、あまり深掘りされていない。 著者にとって自明なのだろうか。もしかして、私がこの点を疑問に感じること自体に、恵まれた勝ち組の分かって無さが表出しているのだろうか。マリー・アントワネットが「パンがなければお菓子を食べたら良いのに」と言ったくらい、私はズレているのだろうか。
- 一世@seedo812025年3月14日読了。「NewsPicksパブリッシング」創刊編集で、激務の結果として鬱を発症してしまった井上氏の著作。編集が今野良介氏だったので、告知みて買っちゃいました(編集者で選んで本買うのもだいぶマニアックかと思いますけど)。 テーマがテーマだけにちょっと重いかな・・と思いながらページをめくりはじめましたが、井上氏の言葉がしみこむように語りかけてきて、気がついたら一晩で読み終えてしまいました。 前半は自分語りで、中盤は様々な書籍を引用しながら「働くとは?」「経済とは?」「自分らしさとは?」のようなことが語られ、最後にNetflixの「LIGHTHOUSE」(星野源×若林正恭のトーク番組)を引用したエンディングへと向かうドキュメンタリーのような構成。特に、最後の「LIGHTHOUSE」からの件が、とてもリアルで・・社会や人と向き合う時の「目線とは?」みたいなことを考えさせられます。 そもそも自分はメンタルがあまり強くないし、集団行動と他者からの束縛が嫌いなので、大きな会社で働く未来から早々に離脱をしてしまいました。アメリカから戻ってきて東京に住むことも考えたけど、それも2週間くらいで「無理」となりました(苦笑) けれども、時々は組織の中でバリバリと働いている人たちをみて「自分もそっちの道を選んでいたらどうなっていたかな」なんて考える時もあり・・・だけど、この本を読む限りでは、きっと著者と同じような悩みを抱えていたことでしょう。それくらいリアルな言葉が並んでいる本でした。 あとは弱さを考えることが強さを考えることに繋がっていく論理の中で、ジョセフ・ヘンリック氏の名著『WEIRD』の引用があります。改めて、井上氏解釈で読んでいくと、これが日米のブランディングについての基礎理解と異なっているように見えてきました(そう考えたことはなかったけど)。 イケイケでキラキラな人生観に「ん?」と思う方には、ぜひ一読を・・可能ならば若いうちにお勧めしたい一冊です。引用されている本も良書ばかりですので、一種のブックガイドとして読むことも出来ますよ。 ● 強いビジネスパーソンを目指して鬱になった僕の 弱さ考(井上慎平、2025年、ダイヤモンド社)