くん
@kun
2025年8月16日

読み終わった
@ 自宅
本を読みたくて会社を辞めたという三宅香帆さんの読書論。
かなり話題になったし、実際2024年1番売れた新書だし、新書大賞も受賞されていたので気になっていたけど読むきっかけがなく、最近三宅香帆さんのYouTubeチャンネルを見て読んでみたくなりようやく手に取った。
働いていると本が読めない、疲れてスマホばかり見てしまう、そんな声がたくさん寄せられ、「そもそも本も読めない余裕のない社会はおかしい」と訴えるまえがきから始まり、映画『花束みたいな恋をした』を下敷きに読書史と労働史へと大風呂敷を広げた展開は、よくよく読み進めてみれば、なぜ本を読む事が出来ないのかを、読めなくなってしまった人へ実感させるための仕掛けだった。(ネタバレになるので言及はしないので読んでみてください)
明治・大正から始まり、現代に至るまでの道のりを辿り、作者が1番訴えたかった提言と結論は最終章の3行にこめられている。
もちろん、働きながら本を読むコツについても、あとがきでしっかりと書かれているので、これから本を読めるようになりたいという人たちへの一助にもなる。
ちなみに私はまったく同じ方法やってました。
働きながら本を読める方にも読者人を増やす布教のために読むのをオススメします。



