
ソナチネ
@sonatine
2025年8月16日

積ん読の本
石井千湖
気になる
読みたい
読み終わった
他人の本棚を見れる機会はなかなか無い。
だからとても魅力的だ
ましてや、綺麗に整えられた本棚よりも、本棚に入りきらなくなった本が山のように積み上がっている光景などなかなか見ることがない。小説家を始め、著名人の積ん読を写真付きで拝見できる本。みんな言うのは、紙の本が良い、紙の本でないとなかな頭に入ってこないということらしい。確かに、紙の本の方が記憶に残るという研究結果は出ている。ただし、本が山のように積み上がる問題がある。ここで紹介されている著名人の方々は、そもそも、本を買うスピードが読むスピードを上回っているが、もうそうれで良いということらしい。特に、ゲーム作家で文筆家、大学教授の山本貴光さんは、自宅を「森の図書館」と呼び、自宅を図書館と考えているということだ。年に2,000冊〜2500冊を購入するということなので、とても読むのが追いつくレベルではない。また、岩波文庫、ちくま学芸文庫、講談社学術文庫、を全部集めようと考えているということらしく、もう本当に書店や図書館である。
多くの人が言っていたのは、背表紙が見えた状態じゃないとだめ!ということで、常に目に付く状態にしておくことが必要とのことだった。だから、本棚に入れない本は、横にして床に積み上げられていく。
この人どんな本を読んでるのかな?なんてそんなレベルではなく、溢れかえった本をどのように整理しているのか、しようとして諦めたのか、そして本と共にどこに向かっているか‥。写真とともに、本で埋め尽くされた部屋で自分と本との歴史を語る方々を見て、その人の人生が少し見える気がした。



