
私の本棚
@book_uo
2025年8月20日

生まれた時からアルデンテ
平野紗季子
"きっと食べものは想像もつかぬようないびつな多方形をしていて、それぞれの先端が私を突き刺すたびに、食は日常を超えていく。"
平野紗季子語録にニヤニヤしながら、
ひと文ひと文、味わって読んだ
平野さんの本はいつか絶対食べたいグルメがどんどん増えていく....
私も「食パンが乳児の二の腕のよう」な
セントルベーカリーのフルーツサンド食べたい!
"さよならだけが人生、か。
長く生きると辛いことが増えるね。
嬉しいことはそんなに多く増えないような気がした。"
ネガティブな印象よりも「嬉しいこと」を一層大切にしたいと思えた一文。
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✎︎「おいしい」なんて。「おいしい」なんてさ、
所詮自分の人生が経験してきたせまい世界の食材と調理によって作られた基準なんだ。
✎︎私、もっと衝撃的なやばい味にたくさん出会って生きていきたいよ。コロッケにソースばっかりかけやがって。
✎︎そもそも湯船の中で冷たいものを食べるというのが気持ちいい。居間で食べるものの数倍は幸せになれるということで、これは大変立派な料理です。
✎︎ごちそうさまがちゃんと言えて、ちゃんと受け取ってもらえる食事はなんてありがたいんだろうか。
✎︎気づいたらごはんは「どうもね〜」って感じで私に土足で上がり込む。そんなことさせる気ないのにのど元を通り越して胃に落ち着く頃には心がパカーっとなっちゃってる。
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