
高橋|往来堂書店
@frog_goes_home
2025年8月18日

星に帰れよ
新胡桃
読み終わった
人間は巨大で複雑な多面体のようなもので、足元にぽつんと立つ他者の視点からはすべての面を詳らかに確認することができないし、とうぜん自分自身ですらも全面を把握することはかなわない。そういう事実があることに気づかず、あるいは気づいたとしても蓋をして、勝手に期待して勝手に失望する傲慢さよ。「おそらく、解釈されるのは一番の屈辱だった。(p.100)」複雑さをそのまま受け入れる下地は、おそらく人間には備わっていないのかもしれない。
これ書いたとき(文藝賞受賞時?)まだ高校二年生だってよ。膝から崩れ落ちたね。まもなく新作が発表されるとのことで、とても楽しみ。それまでに二作目も読んでおきたい。


