K.K.
@honnranu
2025年8月19日

虚構推理 逆襲と敗北の日
城平京
読み終わった
講談社タイガ
表紙にshort storiesとある。無印『虚構推理』やsleeping murderと同じような長編「逆襲と敗北の日」だけで一冊成立しそうなものだけど、短編が併録されているので座りが悪いなと思います。「見たのは何か」虚構推理らしい一本。の日で岩永琴子の無謬性が桜川を殺すと指弾されていたけれど、その論理としては「死への道を掃き清め、彼を自殺へと導いた」から六花の行動をとめるのはどうか、という筋の方がどうか。九郎が何を考えているのか垣間見えたのが一番良かった。城平さんがシリーズの終わりをどう落ち着けるかの導線が見える。『純真』と並んで色恋沙汰の気が強く、いささか食傷。表紙のイラストが内容と関係ないように思えて少しおかしみを覚える。
