ホサン "スプートニクの恋人 (講談社..." 1900年1月1日

ホサン
@hoshan
1900年1月1日
スプートニクの恋人 (講談社文庫)
週末で一気に読んだ。同氏の小説で初めてこんなに余韻に浸っているかもしれない。立ち行かなさというかどうしようもなさというか諦めが一定の温度と湿度で描写されていくのが気に入ったのかも。置いていかれる話なのだが置いていかれる側の心情があまりリアルに描写されない(主人公自身がその感情から距離を置こうとしているゆえ)ことが印象に残った。遠いところへ行ったって悲しんだり引き留めたりする資格はない存在。あくまで自分以外は他人である、他人との境界線。うっかり自分に重ね合わせそうになるけど、いやいやこんなに高尚なものではないぞ、と自分に言い聞かせたりしていた。
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